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「生きづらさ」とどう向き合うか ~敏感で繊細な人の対処方法
他の人から「気にしすぎ」と言われても、やめることができない
・・・そんな方が少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそんな方のために、不安を感じる状況への対処法や日頃気を付けたいことをまとめてみました。
(1)自分を責めすぎない
敏感な人は「どうしてあんなことをいってしまったのだろう」
「なんであんな失敗をしてしまったんだろう」「こんな自分はダメな人間だ」と自分を責めています。
急にそれをやめることは難しいものです。でも、よく考えてみてください。
もしあなたの大切な人 ―親友や家族― が同じ状況で、あなたと同じことを言っていたとしたら、あなたは一緒になって責めるでしょうか。
たいていの場合には、「そんなことはないよ」といって気分が少しでも楽になるようにと声掛けするのではないでしょうか。
一度自分と他人を置き換えて、相手にかける言葉を自分にもかけてみましょう。具体的に紙に書いたりするのもよい方法です。
(2)こだわりすぎに気を付ける
多くの人が自分なりのこだわりを持っています。
それはその人をその人たらしめているので良い部分もたくさんあるのですが、
度をこすといつも緊張状態に身を置いてしまうこともあるものです。
例えば極度の心配性。鍵を閉め忘れていないだろうか、ガスの元栓しめたかな・・・
こういった不安から何度も確認してしまう人は、確認する回数を決めておき、それ以上はしないという練習をしましょう。
これは不安だけでなく、自分のこだわりについてもいえることです。
限度を決めて、それ以上にならないことに気を付けるのが大切です。
普段気を付けていても、ストレスがかかるとやっぱり考えすぎたり不安になってしまうものです。
そのような時には次のことを試してみてください。
(1)カラダを使う
とにかくよけいなことを考えないように、カラダを動かしましょう。
走る、散歩、ストレッチ、筋トレ・・・動かしている部位に目を向け、
「あ、今息が上がっているな」「ここを伸ばすと気持ちがいいな」などと感じていると、
今この瞬間に集中でき、不安が軽くなることでしょう。
(2)五感を使う
例えばおいしいものを食べたり、新鮮な空気を入れたり、きれいな景色をみたり、好きな音楽を聴いたり、
軽いマッサージをしてもらったり、など感覚に訴えかけることで不安を軽くすることにつながります。
(3)呼吸を意識してみる
これは(1)ともつながっていますが、呼吸に集中することでカラダと繋がりを持つことができます。
細く長い呼吸をしてみましょう。
(4)環境を変えてみる
仕事中であればトイレ休憩をはさむ、自分の家であれば部屋を変える、散歩に行く、カフェで気分転換など、
不安を強く感じたら場所を変えてみるのがおすすめです。
社会との関わりの中でいくつかのポイントを気にかければ、少し生きやすくなるかもしれません。
(1)会話するにあたって
まず、自分が聞き手になるのか、話し手になるのかを決めましょう。
聞き手の場合には、相手の話をまずよく聞き、評価を下さないことです。
評価を下していると自分が疲れてしまいます。
そのうえで相手に質問できる機会があれば、いくつかしてみましょう。
話し手になる場合には、事前に話題を考えておきましょう。
例えば最初に天気の話をし、そこに少し自分なりの予定や感想を加えて話してみるのです。
相手が興味を持ち話題が広がれば、円滑なコミュニケーションがそこから広がるはずです。
(2)名前は大事
会話するときに緊張してしまい、相手の名前をつい忘れがちです。
なるべく会話のなかで繰り返し相手の名前を出し、覚えるようにしましょう。
(3)頼み事をするときには
頼み事を避けられない状況は往々にしてあります。
必要な時にすぐ頼むことを心がけましょう。
とても重要な頼み事や頼みづらいことがある場合、自分の頭で「簡単なこと」としてとらえなおし、頼む人を慎重に選びます。
箇条書きにしておいて頼む練習をするのもよい方法です。
(4)自己アピールが苦手
自分を売り込むと考えるのではなく、自分の知識や経験をシェする、と考えてみましょう。
自分をアピールするのは恥ずかしかったり、お金が発生することに罪悪感を抱くかもしれません。
でも、自分が目指している価値を創造するには、お金も必要だと割り切りましょう。
(5)自分の意見をいう
生きていれば自己主張する場面も当然出てきます。
勇気のいることですが、練習して言えるようになればすごいことです。
ただし、相手がどう反応するかはその人次第です。心の準備をしておきながら、少しずつ主張する練習をしていきましょう。
いかがでしたでしょうか。
繊細なのは、欠点ではなく人間として必要な資質とも言えます。
その資質を十分に生かしつつ、毎日を少しでも過ごしやすいものにしていきたいですね。