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一人で悩まず相談して!~自殺対策強化月間~

3月に増加する「自殺」

 

1年の中で3月は自殺が増加することが明らかになっています。

 

そうしたことから、厚生労働省では3月を「自殺対策強化月間」として、自殺防止に努めています。

 

自殺の原因は様々ですが、実はその背景に「うつ病」が潜んでいることが非常に多いとされています。

 

だからこそ、私たち日本うつ病サポート協会では、自殺者を減らすためにも、うつ病で苦しんでいる人たちを少しでもサポートすることに日々励んでいます。

 

年間の自殺者数の推移

 

一時は3万人を超え、大きな社会問題となった自殺者の数は、様々な対策が功を奏し、年々、減少傾向を見せています。

 

2019年の全国の自殺者の数は、9年連続減のマイナスとなり、初めて2万人を下回ったと報じられました。

 

詳細を見てみましょう。

 

2019年の全国の自殺者数は、2018年より881人(4.2%)減って1万9,959人(速報値)となり、10年連続で前年を下回りました。

 

この統計は1978年から開始したもので、以来、2万人を下回ったのは初めてとなります。

 

男性は前年比353人減の1万3,937人、女性は同528人減の6,022人でした。

 

この数字からもわかるように、男性のほうが圧倒的に多く、女性の約2.3倍でした。

 

また、人口10万人当たりの自殺者数(自殺死亡率)も、0.7人減って15.8人となり、過去最少となりました。

 

ちなみに、自殺死亡率を都道府県別で見てみると、山梨県が22.3人で最も多く、神奈川県が11.5人で最も少なかったということでした。人口が多い東京都は15.2人、大阪府は13.5人という結果でした。

 

日本の自殺率はG7で最悪

 

年間の自殺者数は1997年までは2万人台で推移していましたが、1998年から14年連続で3万人を超え、2003年には最多の3万4,427人に達しました。

 

その後、景気の回復や、相談体制の整備などの対策により、2012年に3万人を割ってからは10年連続で前年より減少しています。

 

減少傾向にあるのはよいことではありますが、手放しで喜んではいられないのが現状なのです。

 

なぜなら、日本の自殺率は世界的に見た場合、非常に高い水準にあり、OECDが公表しているデータによると、1998年以降、G7(先進7ヶ国)のトップを走り続けているのです。

 

こうした、不名誉な状況を改善すべく、政府は2017年に自殺総合対策大綱を策定しました。

 

この大綱の中では、2026年までに自殺死亡率を2015年比で30%以上減少させることを目標に掲げています。

 

そして、この目標を達成するための政策として、若者を中心に多く利用されているSNS(インターネット交流サイト)での相談対応の強化などに取り組んでいます。

 

 

一人で悩まずカウンセリングを

 

自殺者を減らすために、国は国で対策を講じています。そして、個人には個人にできることがあります。

 

当然、私たちカウンセラーにもできることがありますし、それを全力で行なっていきたいと考えています。

 

心から死を望んで自殺する人はいません。死ぬこと以外に方法はないと思ってしまうほどに追いつめられ、絶望してしまった結果に「死」を選んでしまうのです。

 

それを防ぐためには、死ぬこと以外の「他の方法」があることに気づいてもらうことが不可欠です。

 

しかし、一人で悩み苦しんでいると、そのことに気づくことができず、ひたすら「死」に向かってしまいがちなのです。

 

今、大きな苦しみを抱えて悩んでいる人は、一人で抱え込まず、身近な誰かにまずはその苦しい胸の内を話してください。

 

もし、相手がいないのであれば、私たちのところに来て、カウンセリングを受けてください。

 

難しく考えずに、何でも自由に話してください。

 

あなたが抱えているその苦しみを分かち合い、そして、解決策をともに探していきましょう。

 

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