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カウンセリングで相談できることにはどんなものがある?

カウンセリングではどんなことを相談できる?

 

毎日、カウンセリングを行っていると、次のような質問を受けることがあります。

 

「カウンセリングでは、どんなことを相談できるんですか?」

 

「カウンセリングでは、どんなことでも相談していいんですか?」

 

「カウンセリングで相談できない(してはいけない)ことはあるんですか?」

 

このように、相談内容に関するご質問です。これは、カウンセリングルームで直接聞かれることもありますし、ホームページの問い合わせフォームから送られてくることもあります。

 

協会のカウンセリングルームに来られる方の悩みは、実にさまざまです。もちろん、似た内容の悩みはありますが、まったく同じということはありません。その人が置かれている状況や環境が違うので、「同じ悩み」は二つとないと言えるでしょう。

 

そうしたこともあり、人によっては、悩みを抱えていても、「こんなことをカウンセリングで相談していいのかな?」という疑問や不安を感じてしまい、申し込みを躊躇してしまう人もいるようです。

 

そこで今回は、「カウンセリングで相談できること」について解説していきたいと思います。

 

 

カウンセリングの3大相談内容

 

当協会に相談に来られる方の「相談内容」は、大きく分けて、「メンタルヘルス(心の健康)について」「人間関係について」「性格や考え方について」の3つがあります。

 

これらは、いわば「カウンセリングの3大相談内容」と言ってもいいでしょう。

 

それでは早速、それぞれについて説明していきましょう。

 

 

【メンタルヘルス(心の健康)について】

 

うつ病はもちろん、パニック障害、適応障害、トラウマやPTSD、依存症など、医療機関で治療の対象となる精神疾患についての相談ということになります。

 

そのため、精神科や心療内科に通院しながらカウンセリングを受けに来られる方も多くいます。

 

もちろん、症状が軽い場合や、病院・薬に抵抗がある場合は、医療機関に通わずに、カウンセリングだけで対応するケースも少なくありません。

 

時々、「病院とカウンセリングのどちらがいいですか?」といった質問を受けることがありますが、病院とカウンセリングは役割が異なるので、単純に比較できるものではありません。

 

ですから、必要に応じ、どちらかを選択したり、両方を併用したり、といったように、人によって利用の仕方は異なってきます。

 

判断が難しい場合は、病院の医師に相談するのが一番ですが、そもそも病院に行くほどなのかわからない場合や、病院に抵抗がある場合などは、当協会のカウンセリングの中でご質問いただいても結構です。可能な範囲でご相談に対応させていただきますので、遠慮なく、おっしゃっていただければと思います。

 

 

【人間関係について】

 

多くの場合、人間の悩みや苦しみは、人間関係が原因で生じているものです。

 

かのアルフレッド・アドラーは、「すべての悩みは人間関係の悩みである」と言い切っているほどです。

 

それほど人間関係は重要なものであり、この人間関係によって、人は深く傷つくこともあれば、幸福を得ることもあるのです。

 

言い換えれば、人間関係次第で、その人が幸せになれるか不幸になるかが決まってくるということなのです。

 

また、人が健全に生きていくうえでは、「自己肯定感」や「自尊心」といった感覚が必要です。

 

これらは、他の人との関り(人間関係)のなかで、「自分は価値ある存在だ」「自分は大切な存在である」「自分はかけがえのない存在だ」「生きていてもいいんだ」と、自分の存在を肯定的に思えることです。

 

こうした感覚は、家族や友人など身近な人たちから「認めてもらう(承認してもらう)」ことによって育まれていくものであるため、やはり人間関係が欠かせないものとなってくるのです。

 

したがって、私たち人間が健やかに成長し、生きていくうえでは、人間関係が良好であることが重要となってきます。

 

もし、両親や兄弟・姉妹、夫婦、子供といった、非常に近い関係にある人たちとの関係が悪化したり、学校や職場でのいじめやパワハラ、セクハラ、モラハラといった問題が生じると、大きなストレスとなります。

 

こうしたストレスを受け続けると、うつ病に代表されるメンタルの不調につながる可能性があります。

 

さらに、ここで言う「人間関係」というのは、必ずしも、現在進行形のものとは限りません。

 

つまり、過去の人間関係の中で受けた傷を引きずっているケースです。

 

具体的には、幼少期の虐待経験や、両親の不仲・離婚で深く傷ついたといった、主に親子間の人間関係の中で受けた傷が、大人になってからも癒されずに苦しんでいるというケースです。

 

このような過去の人間関係の中での傷つき体験を克服したいとの理由でカウンセリングを受けに来られるケースも珍しいことではありません。

 

このようなケースでは、カウンセリング期間が長期に及ぶこともありますが、本人が諦めずに継続することにより、克服していかれる場合が多いので、一人で抱え込まずにカウンセラーにご相談いただければと思います。

 

 

【性格や考え方について】

 

自分の性格やものの考え方・捉え方、価値観、あるいは人生の目標、生きる意味などに関する悩みで相談に来られる人も少なくありません。

 

具体的には、「将来が不安」「孤独感がある」「自分に自信がない」「生きる意味がわからない」「働く意味が見つからない」「何をやっても楽しくない」「すべてが虚しい」「やりたいことが見つからない」「自分は何をやりたいのかわからない」「自分には何が向いているのかわからない」といったものが挙げられます。

 

このような性格や考え方などについての悩みには、決まった答えがあるわけではありません。

 

いわば、その人なりの答えがあると言っていいでしょう。

 

したがって、カウンセラーと対話を重ねる中で、自分を見つめ直すことで、何らかの気づきを得て、自分なりの答えを見つけていくことになります。

 

どこへたどりつくのかわからない、手探りの作業となるため、答えを見つけるまで時間がかかることもあります。

 

しかし、必ずやその人なりの答えを見い出し、前向きに生きていけるようになっていきます。

 

 

それぞれの悩みに対応する協会のカウンセリング

 

上記のように、人の悩みというのは実にさまざまです。そのため、「答え」もすべて異なります。

 

「答え」という、たどり着く場所が異なるわけですから、そこまでの道のりも違ってくることになります。

 

つまり、カウンセリングの内容や進め方も、人によって異なるということになります。

 

私たち日本うつ病サポート協会の札幌カウンセリングでは、相談に来られる方それぞれの悩みをしっかりお聞きしたうえで、それに合った進め方でカウンセリングを行っていきます。

 

もちろん、相談内容は上記のようなものを対象としていますが、それ以外の内容でも構いません。

 

日々の暮らしの中で、「困ったな・・・」「どうしよう・・・」と悩み、「誰にも相談できない」という場合は、迷うことなくご相談いただければと思います。

 

もし、カウンセリングで対応できないご相談であった場合は、医療機関や法律相談など、それぞれの専門機関や相談窓口をお勧めするなど、可能な範囲での助言をさせていただきます。

 

「こんなことを相談していいのかな?」と迷っているのなら、一人で考え込まず、まずはお問い合わせください。

 

 

 

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