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カウンセリングが受けれない時の参考に~うつ病の人と家族の距離の取り方

「近くにいたほうがよい時」と「離れたほうがよい時」がある

 

家族がうつ病になると、「何とかしてあげたい」「助けてあげたい」といったように責任を感じてしまうものです。

 

そして、自分がいつもそばについていて「世話をしてあげなくては」と思う人も少なくありません。

 

しかし、うつ病の人と家族は、いつもそばにいればいいというものではありません。

 

かといって、離れて見ていればいいというものでもありません。

 

それも、状況によって変わってくるものなのです。

 

つまり、うつ病の人と家族のあいだでは、その時々に応じた距離の取り方が違ってくるのです。

 

そこで、うつ病の人の「近くにいたほうがよい時」と「離れたほうがよい時」についてご説明していきましょう。

 

「近くにいたほうがよい時」とは?

 

≪ケース1-最悪の事態を招くサインが見られた時≫

 

うつ病になると、希死念慮を抱くことが多くあります。これは、具体的に「死にたい」という願望を抱くこともあれば、それほど明確ではなくとも、頻繁に「死」について考えたりするというものです。

 

そして、うつ病の症状が重くて身体を動かせず、寝たきりの状態の頃から抱いていることがあり、さらに、症状が少し軽くなってきた頃でも考えていることがあります。

 

なぜなら、うつ病の人の多くは、自分のことを「役に立たないダメ人間」だと思い込み、「生きている価値がない」と考えているからです。

 

そのため、次のようなサインが見られたら、決して放置せず、近くで見守っているようにしてください。

 

・自ら命を絶つことをほのめかす

 

・ちょっとしたことでトラブルを起こす

 

・飲酒量が増える

 

・治療をやめてしまう

 

・仕事など、本人にとって大切なものを失う

 

・重症な身体の病気になる

 

以上のようなサインが見られたら要注意なので、決して見逃さないようにしてほしいものです。

 

だからといって、ベッタリとつきっきりになっては、かえって本人にとって負担になってしまいます。

 

うつ病の人の姿を視界の片隅に入れておくというイメージで、さりげなく見守るようにするといいでしょう。

 

≪ケース2-うつ病の急性期に身のまわりの世話をする時≫

 

うつ病を発症したばかりの時期のことを「急性期」と言います。

 

この急性期は抑うつ症状が重く、身体を動かすことができなくなり、寝たきりになったりします。

 

そのため、食事や入浴、着替えといった身のまわりのことが自分でできなくなることがあるので、近くにいてあげたほうがいいでしょう。

 

ただ、そのようなときであっても、頻繁に「大丈夫?」と心配したり、「しっかりして」といったように期待の声をかけたりするのは控えましょう。

 

急性期の場合は、とにかく「休ませる」ことを第一とし、そのうえで「見守る」というスタンスで接するようにしてください。

 

「離れたほうがよい時」とは?

 

≪ケース1-うつ病の人と家族のストレスが溜まっている時≫

 

うつ病によって仕事を続けることが難しくなると、会社を休職して療養に入ることがあります。

 

うつ病は簡単には治らない病気なので、どうしても療養期間が長くなってしまいます。

 

そうなると、うつ病の本人と家族のあいだで気持ちのすれ違いが多くなります。

 

本人はうつ病になって家族に迷惑をかけていると考え、「申し訳ない」「なんとかしたい」と感じているのに対し、家族は「心配してるのに」「アドバイスで言ったつもりなのに」といった具合に、お互いのことを思い合っているにもかかわらず、その気持ちが噛み合わなくなってきます。

 

そうしたことがストレスとなって蓄積されていき、限界に達すると爆発してしまい、傷つけ合う結果となってしまうこともあります。

 

そのような時や、そうなりそうな時には、そのまま近くにいるのではなく、いったん距離をとったほうがいいでしょう。

 

そして、それぞれが好きなことをするなどしてリフレッシュすることで、気持ちを落ち着かせるのが賢明でしょう。

 

家族の気持ちが落ち着いていると、うつ病の人の気持ちも落ち着いてきます。

 

つまり、家族の心身が健康であることが、うつ病の人の健康にもつながり、回復を促すことになるのです。

 

≪ケース2-近くにいることがうつ病の人の負担になっている時≫

 

家族は何かと心配して、いろいろ声をかけたり、気遣ったりしますが、本人からすればかえってそれが負担になってしまうことがあります。

 

そもそもうつ病の人は、自分がうつ病になったことに罪悪感を抱いているものです。

 

うつ病になったことが原因で休職することになったことについて「申し訳ない」と思ったり、働けないことで「生きている価値がない」といったように、自分を責めてしまいがちです。

 

そのような精神状態にある人に対して家族があれこれと世話を焼いてしまうと、「こんなことまでさせるなんて情けない」「自分は役立たずのダメ人間だ」と思い込んでしまうのです。

 

これでは、家族としては、どうしていいかわからなくなってしまうかもしれません。

 

しかし、うつ病というのは、「最悪の事態」の恐れがない場合は、基本的に本人の治癒能力に任せれば回復する病気なのです。

 

したがって、家族が世話を焼くことが本人にとって負担になっているのなら、少し離れることも必要なのです。

 

うつ病の人には「寄り添う」という視点が大事

 

うつ病の人と家族のあいだの距離の取り方は、「近くにいたほうがよい時」と「離れたほうがよい時」といった状況によって変わってきます。

 

しかし、共通して言える、もっとも大事なことは単純明快です。

 

それは、うつ病の人に「寄り添う」という視点です。

 

この「寄り添う」というのは、単に「近くにいる」とか「身体を寄せる」ということではありません。

 

うつ病の人の「気持ち」に「寄り添う」とでも言いましょうか、そんな、「心と心がそばにいる状態」のことなのです。

 

この「寄り添う」という視点を大事にして、うつ病の人と接してほしいものです。

 

うつ病の人を支える「うつ病サポートアドバイザー」資格

 

うつ病サポート協会では、札幌カウンセリングにおいてうつ病の人向けの「うつ病相談・カウンセリング」を行うのはもちろんですが、うつ病の人を支える人向けの資格「うつ病サポートアドバイザー」の発行を行っています。

 

資格取得のためのセミナーでは、うつ病に関する知識だけではなく、うつ病の段階ごとの接し方などについても学ぶことができます。

 

家族のなかにうつ病の人がいる方のほか、いざという時に備えたい方、仕事に活かしたい方など、興味のある方はぜひとも受講していただき、「うつ病サポートアドバイザー」として活躍していただきたいものです。

サポートアドバイザーということなので、サポートをするための知識とスキルを習得していきます。

うつ病の方本人をカウンセリングについては、カウンセリングスキルが必要になりますので、違う講習が必要となります。

 

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