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家族が抑うつ気分に巻き込まれないためには?

うつ病の人を看病する家族もストレスを溜めない

 

家族がうつ病になると、「治してあげたい」という思いから、一生懸命に看病してあげること思います。

 

しかし、なかなか良くならないこともあり、そんなもどかしさなどからイライラしてしまい、本人と衝突したり、つい当たってしまうこともあります。

 

そうこうしているうちに、看病している家族も疲れ果ててしまうことがあります。

 

どんな病気でも、病人本人と深く関わる家族が看病疲れに陥ってしまうことがあるわけです。

 

看病する家族は、日ごろから気をつけなければならないことがたくさんあり、気が休まらないものです。

 

看病によるストレスも溜まってくるので、うまく気分転換して発散できずに、ますますストレスが溜まっていくということになりかねません。

 

 

 

家族はうつ病の人への「同調」に注意!

 

うつ病患者を看病する家族は、「同調」という現象の発生に注意する必要があります。

 

この「同調」とは、うつ病の人が抱いている抑うつ気分をイメージすることによって、自分まで抑うつ気分になってしまうというものです。

 

特にこの現象は、夫婦間で起きることが多いとされているので、あなたの奥さんや旦那さんがうつ病だという場合は気をつけてほしいものです。

 

たしかに、うつ病の治療においては、家族の支えが必須と言えます。

 

しかし、だからといって、支える側の家族までが心身の健康を害してしまっては、本末転倒と言っていいでしょう。

 

そのようなことは、うつ病を患っている本人も決して望んではいないはずです。

 

むしろ、家族が体調を崩したりしたら、うつ病の人は、「自分のせいで・・・」と自責し、場合によっては、「こんな自分は生きている価値がない」と思い込み、最悪の事態を招く可能性も否定できません。

 

うつ病の人を本当に治してあげたい、守りたいと思うなら、家族も自分を大事にして、健康を維持することがとても大切なことなのです。

 

では、うつ病の人の抑うつ気分に巻き込まれないためには、いったいどうすればいいのでしょうか? ポイントとなるのは主に次の3つです。

 

 

≪「温かく無視する」距離感を保つ≫

 

うつ病というのは、本人が生まれながらに持っている治癒能力に任せるのが治療の基本と言えます。

 

ですから、本人の治癒能力を信じることが大事なので、いろいろ心配し過ぎたり、あれこれと世話を焼き過ぎることは、家族にとっても本人にとっても負担となり、かえって逆効果となってしまう可能性があります。

 

よく、「うつ病治療では、患者に寄り添うことが大事だ」と言われますが、これを誤解している人が多く見られます。

 

この場合の「寄り添う」とは、「いつもそばにいる」「常に付き添っている」「べったりくっついている」などという意味ではありません。

 

回復まで時間がかかるうつ病の治療中には、患者自身が「一人になりたい」「そっとしておいてほしい」と望むこともあります。

 

そのような時、家族としては、一人にしたり、目を離すのが心配だとは思いますが、無理にそばにいようとしないほうがいいでしょう。

 

「今は近くにいないほうがいいんだな」と、本人の気持ちを尊重し、少し距離を置いて、そっと見守るようにしましょう。

 

 

≪感情移入せずに「反復して共感」≫

 

うつ病の人というのは、物事をネガティブにとらえたり、自分を責める方向での思考に陥っているため、正常な判断ができなくなっていると考えていいでしょう。

 

そのため、看病する家族の側がそれに飲み込まれてしまうと、良くなるものも良くならないどころか、ますます悪化してしまう恐れがあります。

 

そうならないためにも、患者に感情移入することなく、その気持ちにひたすら「共感」することが求められるのです。

 

特にこの場合の「共感」で大事なのは、うつ病の人が気持ちを表現するために言った言葉を「反復して共感」することです。

 

たとえば、うつ病の夫と、看病する妻であれば、こんな具合にです。

 

夫「俺は何の役にも立たないダメ人間だ」(本人の訴え)

 

妻「自分を役に立たないダメ人間だと思うのね?」(反復)

 

夫「そうだよ」

 

妻「それは辛いよね」(共感)

 

こうすることで、うつ病の人の気持ちに飲み込まれず、客観的にとらえることができ、自分が置かれている状況を冷静に見つめ、落ち着いて接することができるのです。

 

 

≪自分一人で支えようと思わない≫

 

うつ病に限ったことではありませんが、病人を一人で支えるなどということは無理だと思ったほうがいいでしょう。

 

相手が大切な人であるからこそ、自分が頑張って支えてあげなければと思うのは大切なことですが、すべてを一人で抱え込んではいけません。

 

そのようなことをしていたら、いずれ無理が生じ、自分までダウンしてしまうことになりかねません。

 

病人を一人で支えるのは無理だと初めから思い、周りに応援を頼んだり、時には愚痴を言ったりすることも、自分を守るうえでは必要なことです。

 

また、病院には、「患者・家族の会」とった、うつ病の支援団体や、うつ病の人を支えている家族の「自助グループ」もあります。

 

このような場にできるだけ参加して、同じ境遇の人たちと気持ちを共有したり、うつ病に関する知識を増やし、家族の看病だけではなく、日々の生活にも役立てていけます。

 

看病する側が倒れてしまっては元も子もないので、くれぐれも、うつ病の人の抑うつ気分に巻き込まれないようにしたいものです。

 

 

 

 

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