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札幌カウンセリングルームオープンのご挨拶

協会の札幌カウンセリングルームオープンにあたりご挨拶

 
日本うつ病サポート協会代表の佐伯です。
 
日本うつ病サポート協会の札幌カウンセリングオープンにあたり、ごあいさつをさせていただきます。
 

 

ジャーナリストからカウンセラーへ

 
私は現在、心理カウンセラーをしていますが、以前は、マスコミの世界に身を置き、主に週刊誌の記者をしていました。
 
それが、どうしてカウンセラーに転身したのか? 不思議に思う人も少なくないと思うので、ここで簡単にご説明しておきましょう。
 
ちょうど私が週刊誌で事件などの取材を多く手掛けていたころ、うつ病を患う人の増加、そしてそれにともなう自殺件数の急増が大きな社会問題となりました。
 
私は、いちジャーナリストとしてこの問題に大きな関心を抱くとともに、このような社会状況を改善するためには、心の病に関する情報発信、知識の普及が急務と考えました。
 
そのためには、自らが知識を蓄えることがまず第一であると考え、学生時代に学んだ心理学の学び直しのため、大学に入り、改めて心理学を学ぶとともに、心理士やカウンセラーなど、心理系の資格をいくつも取得しました。
 
また、独自に心理カウンセラーの方々を訪ね歩き、カウンセリングの現場を取材させていただく中で、次第に心境の変化が生じてきたのです。
 
それは、情報発信だけではなく、自分もカウンセリング技術を習得し、心の病で苦しんでいる人たちを直接的にサポートしたいと。
 
 

パニック障害を経験して

 
加えて言うならば、私自身、週刊誌の記者時代にパニック障害を経験したことも、カウンセラーを志した要因のひとつでした。
 
パニック障害は「不安障害」に分類される精神疾患で、主症状は文字通り「不安感」です。日々、根拠のない不安感にさいなまれながら、仕事を続けることは大変な苦痛ではありましたが、誰にも打ち明けられず、ひとり、孤立感に支配された中で生活した経験があります。
 
病人にとって最も辛いことは一体何かおわかりでしょうか? それは、病気の症状そのものではなく、「周囲の無理解」というものです。
 
たとえば「ガン」と聞けば、誰もが重大な病気であることを知っていますから、ガンを患っている人に対しては、いたわりの心をもって接するはずです。
 
しかし、パニック障害やうつ病をはじめとする心の病に関しては、どのような症状があり、それがどれほど辛いものであるかを知る人はまだまだ多くはありません。それこそ、「経験した人にしかわからない」というのが現状ではないでしょうか。これでは、心の病を患っている人は社会から孤立し、いつまでも救われることはありません。
 
こうした状況を改善するためには、やはり、「知識の普及」がなによりも大事だと考えるのです。
 
 

情報発信とカウンセリングは「車の両輪」

 
私がカウンセラーを志したころから一貫して考えていることは、情報発信とカウンセリングは「車の両輪」であるということです。
 
つまり、心の病で苦しむ人たちを救うためには、広く社会に対して情報を発信することで知識を普及し、多くの人たちが心の病に関する知識を持ち、辛い状態から回復することはもちろん、予防に役立ててもらえるようにすること。
 
そして、心の病で苦しむ人たちと直接相対し、心に寄り添うカウンセリング。
 
このふたつはともに連携しながら進んでいくことが大事であろうと考えるのです。
 
日本うつ病サポート協会では、うつ病を中心とした心の病に関する知識の普及とカウンセング業務を行ない、より多くの人たちのお役に立ちたいと思いますので、今後とも日本うつ病サポート協会・札幌カウンセリングをよろしくお願いいたします。
 

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